iFreeNEXT FANG+インデックスとの比較対象として挙げられることの多い国内上場ETFグローバルX US テック・トップ20 ETF【2244】。
ただ、残念なことに投資信託ではなく、新NISAとの相性を考えるとiFreeNEXT FANG+インデックスで良いかな、と考えており、これまでは購入していませんでした。
iFreeNEXT FANG+インデックスはつみたて投資枠でも買えるしね。
しかしながら、3/13より新たに大和アセットマネジメントからグローバルX US テック・トップ20 ETF【2244】の投資信託が爆誕!
その名も…
一歩先ゆくUSテック・トップ20インデックス
え…?ちょっと名前ダサくないか?
いいんです。
中身さえ良ければいいんです。
さぁ、深堀していきましょう!
【一歩先行くUSテック・トップ20インデックス】の概要
名称 | 一歩先行くUSテック・トップ20インデックス |
運用会社 | 大和アセットマネジメント株式会社 |
ベンチマーク | FactSet US Tech Top 20 Index(配当込み) |
設定日 | 2024/3/13 |
信託報酬 | 0.495%(税込) ※2244は0.4125%(税込み) |
新NISA対応口座 | 新NISA成長投資枠 |
販売会社 | 未定 ※2024/3/4時点 |
運用方法 | グローバルX US テック・トップ20 ETFの直接買付 |
信託期間 | 2050年3月10日 |
一歩先行くUSテック・トップ20インデックスの運用方法がグローバルX US テック・トップ20 ETFの直接買付であるため、以下ではグローバルX US テック・トップ20 ETFの説明が中心となります。
また、信託期間が無期限ではなく、2050年3月10日となっていますが、個人的にはあまり気にしなくても良いと思っています。
そもそも25年後のことなどわかりませんし、25年あれば十分かなと。
純資産総額が順調に増えていくようなら途中で無期限に変更されることもありますしね。
販売会社もまだ発表はありませんが、大和アセットマネジメントの投資信託ですので、恐らくSBI証券、楽天証券、マネックス証券あたりでは買えると思いますが、もし取扱いがなければごめんなさい。
キーポイント
高い潜在成長力 | 新たな技術やサービスの提供を行い、技術発展において世界をリードし続ける米国のテクノロジー産業にフォーカスします。 |
テック・トップ20 | NASDAQに上場するテクノロジー関連銘柄のうち、大型の20銘柄に投資します。 |
ポートフォリオの中核 | 代表的な銘柄に投資するため、ポートフォリオで中核的な役割を果たします。 |
漠然とした投資方針となりますが、要は「NASDAQに上場する米国の大型テクノロジー企業20社に投資します。」といったところ。
特徴
- 世界をリードする米国のテクノロジー企業にフォーカス
- 5つのサブテーマにおける代表的な20銘柄に集中投資
<対象サブテーマ>
自動化(ロボティクス)、クラウド、コンテンツ/プラットフォーム、eコマース、半導体 - 時価総額及び流動性基準で銘柄をスクリーニングし、各銘柄・サブテーマの組入れ上限を設定(8%、25%)
- 年2回(6月・12月)の銘柄入替・リバランス
指数構築プロセス
NASDAQ上場株式
一つ目の縛りとして、NASDAQ上場。
その中で、時価総額上位300銘柄に絞り、3か月間の1日平均売買代金が1億ドル以上とし、流動性の高い大型株に絞る。
さらに、中国もしくは香港に本社がある銘柄は除くとし、中国企業を排除。
組入候補銘柄
サブテーマは以下の5つとし、それぞれ該当する銘柄を抽出。
- 自動化(ロボティクス)
- クラウド
- コンテンツ/プラットフォーム
- eコマース
- 半導体
投資候補銘柄
まず、各サブテーマにおいて時価総額(浮動株調整後)上位3銘柄を選定。
また、時価総額(浮動株調整後)に基づき、4位以下の銘柄をランク付けし、20銘柄に達するまでカテゴリーに関係なく上位の銘柄を選定する。
5つのサブテーマでそれぞれ上位3銘柄(5×3=15銘柄)に加え、20銘柄までの残り5銘柄をカテゴリに関係なく時価総額に基づき抽出するようです。
さらに、1銘柄当たり上限8%、サブテーマ当たり上限25%という2つの縛りを加え、浮動株調整後時価総額加重平均により比率を決定という流れ。
組入銘柄一覧
2024年1月31日時点の組入比率ですので、株価の変動により現在は割合が変わっていると思いますが、気になるのが中国企業であるはずのPDDが組み入れられている点。
中国もしくは香港に本社がある銘柄は除くとされているはずですが、実は現在PDDは本社がアイルランドにあるということで、スクリーニングから外れている模様。
成長性はあるものの、やはり中国というカントリーリスクは気になるところ。
この辺は、以前アリババとバイドゥを組み入れていたFANG+指数にも似ていますが、2022年12月にこの2銘柄は除外されています。
FactSet US Tech Top 20 Index(配当込み)もまた、しばらくすれば実質中国企業であるPDDが除外される可能性もあるのではないかと思います。
リターンの比較
直近1年でのリターンの比較です。
2244 グローバルX US テック・トップ20 ETFはまだ設定から1年経っていませんので、本当にごくわずかな期間の比較となりますが、FANG+指数と同等以上のパフォーマンスを上げています。
上位銘柄はほぼ同じ銘柄なので当たり前と言えば当たり前ですが、動きはかなり被っています。
どちらも特出した素晴らしい結果を出しています。
まとめ
スクリーニング条件を比較すると、一歩先行くUSテック・トップ20インデックスの方がバランスが取れていると感じる方が多いでしょうし、私もそう思います。
好みがありますので、一概には言えませんし、将来のリターンは誰にもわかりませんが、10銘柄と20銘柄、均等加重と時価総額加重、といった点、スクリーニング条件を鑑みると、一歩先行くUSテック・トップ20インデックスの方が優れた結果(オフェンス、ディフェンス両面を勘案して)を出す可能性が高いのではないかと予想します。
ただ、一歩先行くUSテック・トップ20インデックスはつみたて投資枠では購入ができないため、私はつみたて投資枠では引き続きiFreeNEXT FANG+インデックスを、成長投資枠では一歩先行くUSテック・トップ20インデックスを購入しようかな、といまのところ思っています。
もちろんリスクの高い商品なので、さまざまな資産に分散したうえで、ポートフォリオの一部で買うような位置づけです。
ほぼ同じような動きのする投資信託を両方買う必要ある?と疑問に思う方もいると思いますが、良いと思った商品は基本買ってみて、それから考える性分ですので、当然買ってみるつもりだということです。
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