どうも、ikuoです。
現在私は、ideco(個人型確定拠出年金)で【たわらノーロード先進国株式】と【楽天・全米株式インデックス・ファンド】を積立しているわけですけど、改めてポートフォリオビジュアライザーでバックテストをしてみます。
ちなみに私がiDeCo口座を開いている楽天証券は、外国株式ファンドとして5ファンドのラインナップがありますが、信託報酬などを考慮すると、この2ファンドから選ぶことになる可能性が高いと思います。
残念ながらS&P500やNASDAQ100に連動するファンドのラインナップは無いんですよね…。
TOKとVTIのバックテスト
【たわらノーロード先進国株式】はMSCI コクサイ・インデックス (KOKUSAI) に連動しており、同指数に連動するブラックロック社のiシェアーズ MSCI KOKUSAI(コクサイ)・インデックス・ファンド 【TOK】というETFで代用。
【楽天・全米株式インデックス・ファンド】はCRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動しており、同指数に連動するバンガード・トータル・ストック・マーケットETF【VTI】で代用。
一般的に「S&P500と全米株式は同等のパフォーマンスなので、好みで選べばよい。」と言われることが多いですが、年のためS&P500指数に連動する【SPY】もいっしょに比べてみます。
トータルリターン
青=TOK 赤=VTI 黄=SPY
配当込みのトータルリターンになります。
バックテストは2006年からとなりますが、【VTI】と【SPY】は、やはりほぼ一緒といってよいですね。
【TOK】と【VTI】はというと…だいぶ差がつけられています。
もちろん、切取る期間によることは当然なのですが、改めてみるとかなり大きな差となっています。
米国以外の先進国企業を分散という意味で取り入れるのは理にかなっていないことはないですが、とはいえなかなかのパフォーマンス差です。
データ上、全米株式の【VTI】より先進国株式の【TOK】が優れている点は…国と銘柄の分散という観点以外なさそうです。
市況が良いときは全米株式の方が上がり、悪いときは先進国株式の方が下がるとった、どっちに転んでも先進国株式よりも全米株式の方が結果が良いということになっており、CAGR(年平均成長率)も3%近く全米株式の方が良いです。
銘柄の重複
銘柄の重複は611銘柄、重複割合は73%。
直感的に、かなりの割合で同じ銘柄を保有していることがわかります。
そして、【VTI】の方が、テックの割合が圧倒的に多いこともわかります。
銘柄の詳細
アップル、マイクロソフト、アマゾンなどの時価総額上位のテック銘柄などは当然に重複しており、保有割合は【VTI】の方が高いことがわかります。
重複していない銘柄が米国以外の先進国企業ということになりますが、スイスの食品会社ネスレやデンマークの製薬企業であるノボノルディスクなど、有名企業ではあるものの、テック企業以外の銘柄が多く、【VTI】と【TOK】のパフォーマンス差を鑑みると、米国テック企業をより多く持っている方が、先進国の堅実な有名企業を持っているよりも、高パフォーマンスであることが言えます。
まとめ
毎度のように、切取る期間によっての違いはあるものの、米国のテック企業が世界経済を牽引していることがこんな比較からもわかります。
分散という観点からも、先進国の有名企業を保有することは悪い事ではないと思いますので、私は先進国株式を保有しつづけますが、よりパフォーマンスを重視したいのであれば全米株式やS&P500指数に連動した投資信託やETFを保有した方が効率は良さそうです。
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